大人になると

僕たち大人は
なんのために存在するんだろう
ぼくがまだ小さかったとき
大人はぼくの手本だった
というか
そういうものだと思ってた
でも、大人になってみると
何か違う
それだけは、分かった

大人になると
大きな力を手にするのかと
思ったこともある
でも実際になってみると
それはごく少数の人であるらしく
それも使い方がめちゃくちゃで
とても人の役に立つ使い方ではなく
ただの偉そうなおじさんが
あふれていたりする

大人になると
声が大きく出せるのかと思えば
逆に声が出せなかったりする
それじゃみんなで力を合わせて
なんて思っても
何人以上でなきゃだめだとか
集めた紙も燃やされちゃったり
こんな魅力のない大人に
子どもたちがなりたいのかどうか
心配で仕方がない

でもそれでも歳を取れば
大人にならざるを得なくて
ああ、
生きていくのは大変だ
なあ、息子よ、娘よ
父はね・・・