ごはんたべよう

毎日生きていくために
僕等はたべる
一人暮らしで大変なのは
自炊の大変さなんかより
一人でたべる味気なさ

はじめのころは
まじめに自炊もしたさ
なんだか楽しくてね
うまくなくたって
男も女もみんなはじめて
恥ずかしくなんかないさ

でもさ
仕事が終わればくたくた
やっぱり部屋では
ゆっくりくつろいでいたい
帰り道の店でごはん済ませて
アパート戻ってバタンのグー
眠るが勝ちさ

しかし、しばらくすると
恐ろしいことに
いつしか外食も面倒になり
インスタントものも
味がしつこくって見たくもなく
たべたい、という気持ちも失せていく
ああ、そんな夜は

久し振りに
食事の楽しさを思い出したのは
たまに一緒にごはんをたべれる
そんな友ができたから
するとゲンキンなもので
自炊なんかも精が出る
誰かがいるなら
めんどくささは消えちゃうんだから
すごいよね、ほんと

たべよう
たべよう
二人でたべよう
一人じゃやっぱりつまらない
ねえ
たべよう
ごはんたべよう
大好きな人と一緒に
ごはんたべよう−